蓄電池の基本的な機能（電力の蓄積と放電）は一般的な蓄電池と同様ですが、医療機器用として要求される厳格な安全基準と性能要件を満たすよう設計されています。一般的な蓄電池の多くには、医療機器への使用に関する注意事項として「人命に関わる医療機器には使用しないでください」との警告表示があります。レムリアの医療機器用蓄電池は、医療機器に求められる厳格な基準に適合し、医療機器認証を取得しています。

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東日本大震災では、設置されていた自家発電機の一部が、地震の揺れによる安全装置の作動やメンテナンス不足などの理由で稼働しないケースが報告されました。ポータブル発電機については、専門知識も必要なため、実際の緊急時に誰もが簡単に使用できるわけではないことが明らかになりました。また、2018年6月の大阪北部地震の際、複数の医療機関で自家発電設備の不具合が報告されました。

広大な病院・施設の電源管理は、限られた人員では課題が多くなります。医療機器用蓄電池レムリアは、移動可能な非常用電源として、停電などの緊急時でも、効率的な電源バックアップ体制を構築することができます。

日帰りオペ・手術（デイサージェリー）を行う診療科（眼科、婦人科、泌尿器科、整形外科、耳鼻咽喉科、消化器外科、皮膚科など）を持つクリニックでは、停電対策としてUPS（無停電電源装置）を導入しているケースが一般的です。しかし、UPSは手術時の電源バックアップとしては十分とは言えません。その目的が違うからです。

このため、手術時の電源を確実に確保するためには、医療機器用の蓄電池（Energy Storage System：ESS）の導入が推奨されます。

介護施設におけるBCP（事業継続計画）対策として、蓄電池は多くの利点を備えています。従来の自家発電装置や発電機と比較した主な優位性は（◆安全性：燃料や排気ガスの管理が不要。◆操作性：専門知識がなくても安全に使用可能。◆管理性：容易なメンテナンス。◆利便性：高い機動性と柔軟な運用が可能。）これらの特長により、限られた人員で運営される介護施設においても、確実な電源バックアップ体制を構築することができます。また、災害時の事業継続に必要不可欠な医療・介護機器の電源確保を、効率的に実現することが可能です。

2024年から介護施設におけるBCP策定が義務化される中、医療機器用蓄電池の導入は、実効性の高い対策の一つとして注目されています。

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